mambooオーストラリア釣りツアー参加者釣行記
============================ オーストラリア・アクテイブツアー ============================ K.Azuma |
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‘98年のゴールデンウイークの喧噪も終わった5月12日(火)のJALの夜行便でシドニーへ飛び立った。
ブリスベーンを経由して約12時間のフライトはシーズンを外しているせいか座席はゆったりしており、ビールとワインの酔いも手伝って熟睡し、目が覚めると、オーストラリアの東海岸にあるグレート・バリア・リーフの上空に来ていると言う気軽さが、欧米への海外旅行とはひと味違う良さがある。
キングスフォード・スミス国際空港(シドニー)から市内へは車で約20分と、アクセスは大変良い。
ホテルに荷物を置いて、午前10時から早速、市内観光へ向かう。
このツアーの参加人数は総勢9人と何かと纏まり良く、臨機応変の行動が可能であった。
この日の天候は曇りだったが、紫外線の強い地域なので、観光をするにはまずまずのコンデイションと言える。
ホテルから数分で「南半球最大の歓楽街」と言われるキングス・クロスをバスの車窓から眺める。深夜の繁華街も昼間は汚れた下町と言った姿を晒している。
キングス・クロスの隣り町はWOOLLOOMOOLOO(ウルムル)と言いここにはオーストラリア海軍基地がある。この地名のようにアボリジニ(原住民)の言語の地名があちこちに残っていて、英語の地名と共存している。
ウルムル湾とファーム湾に挟まれた小さな岬の先端に来ると、シドニー湾の対岸が一望出来るポイントが有り「ミセス・マックオーリーズ・ポイント」と呼ばれる石造りの椅子が名所である。 |
![]() ここからの眺めは対岸のノース・シドニーが英国風の佇まいで、手前正面には「オペラ・ハウス」帆船状の真っ白い屋根が青い海と緑豊かなノース・シドニーをバックに映える。 |
ファーム湾を迂回して王立植物園を過ぎると「オペラ・ハウス」に到着する。
このユニークな建築はその奇抜な設計のために建築技術が困難を極め、完成までに14年の歳月が掛かったと言われる。
4つの劇場ではコンサート、オペラが年間3000本も催されるそうだ。
オペラ・ハウスを後にして、シドニーの海の玄関口「サーキュラー・キー」を過ぎて、ハーバー・ブリッジを渡るとノース・シドニーに入る。
ここは外資系企業のオフィスが多く、日系企業もこの地区に事務所を構えているところが多い。オフィス街から数分走るとそこは瀟洒な高級住宅街になる。シドニーで最も高い住宅がこの地区にあり、12のベッド・ルームが有るこの家の値段は4百万ドルとのこと。
ノース・シドニーのレストランでBBQの昼食を摂った後、ハーバー・ブリッジを引き返すと「ザ・ロックス」の町に入る。このロックスはオーストラリアの歴史はここから始まったと言われるだけあって、19世紀の石造りやレンガ造りの建築を見ることができる。
散歩をしても1時間位のロックスには個性的で洒落た店が多くショッピングと散策を兼ねたコースとしてお薦め出来る。銀行や両替所もあるので便利だ。
ザ・ロックスを南下すると、車で3、4分のところがシドニーの中心街「シテイー」である。シンボルの「シドニー・タワー」が聳え立つ。この界隈はショッピング・センターやデユーテイ・フリー・ショップが並んでいる。テラス風のレストランもあり、買い物は女房族に任せて、テラスでビールをのんびりとやるのも一興である。
マイクロ・バスで約6時間のこのコースも、あっという間に時間がすぎて、午後5時にはオックスフォード通りのホテルに到着し、シャワーで汗を流す。
夜はみんなで相談して、ホテルから近い「ブルー・エンジェル」という名のシーフード・レストランで、ロブスター、あわび、牡蠣の料理と地元のビール「ビクトリア・ビター」で存分に楽しむことができた。
5月14日(水)は6時モーニング・コール、7時ホテル出発で、今回のツアーの目玉である「シドニー外洋での大物釣り」に向かう。9人のミッションのうち、足立さんをリーダーとする7人の方々は、皆さん「釣りマニア・釣り天狗」のベテランの方ばかり、一方私と舘村さんは全くの「未経験者」という奇妙な組み合わせである。
私は「好奇心」だけで、このツアーに参加したので、プロの皆さんにご迷惑を掛けないようにしようという気持ちが先に立つものの、やはり「期待と興奮と不安」で一杯だ。
天候は小雨、じっとしているとやや肌寒い。風は少し吹いていて沖合いは波が1メートルはありそうだ。
ダブル・ベイと呼ぶ港から60フィート・クラスのアルミ製双胴船に乗船して約15分でサウス岬を通過しタスマン海へ、すでに外洋なのでボートの揺れが相当激しい。この当たりが金園船長が選んだ第一のポイントだが、この日は魚影が見付からない。20分ほど探索したが、ここは断念して、次のポイントへ向かう。 金園船長の決断は早かった。 15ノットのフルスピードで約30分、さらに沖合へ走る。2200回転のエンジンの振動と波による舟そのもののローリング、ピッチングで船酔いの予感がしたが、船長のお薦めのオージーワインを頂戴して、気を紛らせている間に目的地に到着した。ここでは直ぐに魚探が反応する5分ほど掛けて良い地形を選び、錨を投入し、エンジンを停止。 |
エンジンが止まると、舟は相当揺れているが、気分壮快で「いざ!開始」名人の7人はもうルアーを放った。
私は船長のご指導を受けて「エサ釣り」エサは冷凍イワシの切り身をギャザー編みするように針に通すが、水深75メートルの海底に届くまでにエサが外れてしまうこと暫し、しかし「コツコツと手応え」を感じ始める。シマアジはあごが弱いので「しゃくる」のは禁物と、船長から声が飛ぶ。
「グルッグルッ」とした手応え。「スゴイ引き!」と初めての獲物に無我夢中でリールを回す。やがて海中に白い姿が見えるようになる。横から「エサ取りだ」との冷ややかな声がする。釣り上げて聞くと「メジナ」だと言う。50センチの「メジナ」に感激する間も無く、船長から「リリース」と無情の声が掛かる。
潮の流れが止まったようで、狙った獲物は釣れない。ビールとサンドイッチで昼食と小休止。小物でも一汗かいたため、冷たいビールが格段に旨い。キャビンで揺れを楽しみながら潮風に吹かれて気分はこの上なく「ハイ」になる。
この時「サメ」が舟のまわりに現れ一同吃驚した。ヒレを波間に出して悠々と泳ぐ有様は本当に不気味だ。「ジョーズ」よりずっと小形であるにも拘わらず、どう猛さを感じる。
相変わらず、どんよりとした曇り空だが、雨は止んで素人目にも釣れ始めそうな予感がした。足立名人が「潮が動き始めた」と言って腰を上げる。一斉に「戦闘開始」だ。
その後の2時間は大物が釣れに釣れた。70センチから80センチのシマアジ、80から90センチのスマカツオ、70から90センチのヒラマサなどの大漁だ。一本(匹)上げると脛と腕がパンパンに張ってくる。でも面白いから休まず続けて、次々とゲットして行く。
7キロ級だと釣った魚が手で持ち上がらなくなってくる。それでも必死で持ち上げて「写真撮影」にも力が入る。
かくして一日目の釣果はスマカツオ、葉カツオ、ヒラマサが26本シマアジが5匹、アオリイカ3杯、合計34の大漁であった。
60センチ以下のものは全て「リリース」しての漁獲高である。意気揚々と引き上げて行く舟のキャビンでは船長の金園さん自ら捌いて呉れたスマカツオの刺身で乾杯。これが「中トロ」のように旨い。
16時帰港。
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夜は釣り上げた魚をレストランで料理して貰い、金園船長、ガイドのユカさんも加わって、またまた乾杯、乾杯。かくしてオーストラリア第二日目の夜は更けていった。 |
5月15日(木)依然として天候は曇り時々小雨。
今日は「釣り」の第二ラウンド。潮の加減から10時出航とゆっくりしていたので、8時過ぎからタクシーで「ザ・ロックス」に有る「アーガイル・センター」へ土産を物色に行く。
ショッピング・センターと言っても間口の小さな平屋の洒落た店が軒を並べている。
10時には全員舟に勢揃いした。
今日は「超大物のマグロ」に挑戦することに衆議一決し、まず波静かなシドニー湾でエサ用の「小アジ」を釣ることからスタート。30分ほどで約30匹が釣れ、昨日と同じ海域へ向かう。
漁場へ向かう舟のキャビンでの名人方との釣り談義で印象に残ったのは、まずリーダーの足立さんの「イメージ・フィッシング論」とも言うべきご持論で、「釣りは漫然と糸を垂れていて良いと言うものではないのですよ。水深75メートルのところで、魚はどんな反応をしているか、潮の流れにどう動くか、そこでルアーをどのよう早さで操るかなどをイメージして、その上で、竿、糸、針などの道具を選択して取り組むのが本当の釣り師なのです」と、素人の私にじっくりと話して下さったのには感慨深いものがあり、忘れ得ぬ語録として胸に刻むことが出来た。
また、若くて元気者の吉田さんには「ルアー釣り」を伝授して頂き、私もルアーで80センチのヒラマサを釣り上げることができた。それまでエサ釣りに専念していた私に、吉田さんが「エサ釣りとルアー釣りとどちらが面白いですか」とのご質問。即座に「断然ルアーです」と反射的にお答えしていた。すかさず吉田さんから「エサ釣りは待ちの釣り」だが「ルアー釣りは攻撃的釣りなのです」と。
今まではテレビ番組の中で、ため池でのバス釣りをルアーでやっている光景しか知らなっか私にとって「なんと豪快でアクテイブなスポーツだろう」と認識を新たにした。
実際にベテランの7人の皆さんは体力と持久力の要る「ルアー釣り」一筋で頑張っておられるのも良く判って来た次第。
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第二日目はヒラマサとシマアジの二種類だったが、前日より全般に体長が大きく6匹のシマアジは80センチモノ、16本のヒラマサは1メートル級の大物も混じる。 二日間に渡り大漁であり、オーストラリアのフィッシングを存分に楽しむ事が出来た。 第二日目の挑戦目標とした「超大物マグロ」は残念ながら釣れなかった。このポイントでは10年ほど前に世界記録となる250キログラムのマグロが釣れた場所だと聞き、全員で再度挑戦することを誓い合って、漁場を後にした。17時30分帰港。 |
私にとって初めての、オーストラリアでの釣り体験は、爽快そのものであった、と同時に「実に得難い体験」であった。それもこれも「良きメンバーに恵まれ」と言うには余りある「七人の海の男達、釣り名人」と行動を共にするチャンスに遭遇出来た幸運が有ったことに他ならないと思う。
リーダーの足立さん、このツアーへの参加を呼びかけて頂いたサブ・リーダー格の吉井さん、ルアーの先生の吉田さん、スマカツオの釣り方を伝授頂き、私がなかなか釣れないを見て、掛けた大物を譲って上げさせて下さった木村さん、風邪で体調を崩しておられたにも拘わらず、熱中しておられたハンサムな若手の大崎さん、ガッシリとした体格だがアルコールに滅法弱い粟河さん、大学教授然とした風貌の夜の町もお好きな長尾さん。髭が良く似合う神戸出身の金園船長と美人アシスタントのゆかさん、そして、私と同じ、釣り初体験の館村さん。
![]() お待たせしました。 美人名ガイドのゆかさんです。 |
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期待していた「アクテイブ・ツアー」と言うのに相応しい三日間でした。 (東 謙介記)